コラム＆レポート
- 2021年11月1日column
- 「オンライン講座なら受講したくない」というタイ人社員が続出？ コロナ禍で現地法人の人材育成を継続するには？
―日・タイ異文化適応トレーニング講師 河島久枝氏に聞く
文：サイコム・ブレインズUBCL CO., LTD. 乙黒真弓
SNSが好きでも、オンラインツールに慣れているとは限らない
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昨年のコロナ禍以降、サイコム・ブレインズでは、非常に多くのオンライン研修や公開講座、セミナーを提供してきました。企業の担当者はもちろん、参加者からも「会場まで移動しなくていい（移動時間と費用の節約）」「どこからでも参加できる（場所のフレキシビリティ）」「講義中、チャットやQ&A機能で質問しやすい」「画面越しの講師が自分だけに講義してくれているような感じがする」といったオンラインならではの良さがあるという声を頂いています。 |
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確かにチャット／Ｑ＆Ａ機能は便利ですよね。タイ人は権力格差に敏感で、面子を重んじるので、オンラインの面画面越しに、他の参加者の前で初対面の講師にいきなり質問をするのはかなりハードルの高い行為ですから、タイ人にとってもチャットで質問できること自体はハッピーだと思います。ただ、前提として、スマホではなく文字を入力しやすいPC環境があり、使用ツールにも慣れている必要がありますね。知らないことや難しいことにはできればチャレンジしたくない、それを一人でやらなければいけない、というのは厳しいと感じると思います。 |
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当社の公開講座はタイ人スタッフに運営を任せているのですが、その辺りはしっかりケアするように意識しています。ツールに不安な方たちのために事前にリハーサルの場を設けたり、講座の当日もケアできるように開始から終了まで一緒に事務局のスタッフとして参加しています。 |
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「ちょっと聞きたい、でも先生には・・・」という時、講師以外にも受講を管理・サポートしてくれる、困った時にいつでも相談できるスタッフがいる、というのは、タイ人参加者にとって、とても安心で、ありがたいことだと思います。 |
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