- 太田 由紀サイコム・ブレインズ株式会社
取締役専務執行役員
対談
2023.11.22
誰に何を引き継ぐのか決まったら、余裕を持ったスケジュールで、自分から準備を始めましょう。業務に関連する情報を整理する、マニュアル化するような作業も他者の使いやすさを念頭に行うと、形式知化・可視化に思いのほか時間がかかります。普段から「誰でもわかるように」を意識して仕事を進めることも大事です。また、単に情報や資料を渡すだけでなく、口頭での丁寧なコミュニケーションと共に引継ぎを行うことで、可視化の不充分な点を補うこともできます。
前述したとおりWell-beingとは、身体的・精神的・社会的のいずれもが良好であり、生きがいや働きがいを感じられている状態のことを指します。今回の育休経験をWell-beingの観点から整理してみると、次のとおり実現例になると言えそうです。
<身体面>親がまとまった睡眠時間を確保しにくい新生児期を、夫婦で育児に専念することで、負担がどちらかに偏ることなく乗り切ることができた。
<精神面>子どもを夫婦で一緒に育てることの幸せを実感できた。
<社会面>短期的には仕事経験を失ったかもしれないが、育休で得た経験は仕事にも活きる瞬間が来ると思える。