サイコム・ブレインズUBCLでは、2016年11月25日(金)に、「タイ人ビジネスパーソンのための異文化適応トレーニング 公開講座」をバンコク中心部のホテルで開催しました。
当講座の目的は、タイ人社員が、日本人(の赴任者あるいは上司・同僚、もしくは取引先)との間で生じる誤解や摩擦の要因となる「文化的な価値観の違い」を理解し、日本人とのスムースなコミュニケーションの取り方を学ぶことです。
講座を担当するのはタイに20年在住し、タイと日本の価値観の違いを熟知するサイコム・ブレインズインストラクターの河島久枝講師です。レクチャーは、世界的権威ある実証研究(ホフステードの6次元モデル)に基づく客観的なデータ・数値をベースに展開され、講師自身の経験や独自のリサーチに基づいた豊富な事例を交えながら、タイ語できめ細かい指導・アドバイスが受けられる講座として、受講者の満足度も非常に高い、たいへん効果的なプログラムとなっています。
ここで、講座当日の様子を少しご紹介します。当日は、セルフアセスメントによる診断で自身の文化的価値観を客観的な数値で認識した後、改めて日本の文化や風土、歴史、教育制度や特徴などについて学びました。その後、過去にあった出来事の原因をホフステードの6次元モデルの指標に基づいて深く理解し、納得することで、日本人に対する疑問が解消されるとともに、タイ人と日本人との間に起きやすい問題を想定しながら、スムースに日本人と仕事を進めることができるようになります。
講師は、レクチャーや、豊富な事例紹介、演習を通じて、「報連相」「日本人上司との関係」「責任や約束」「タイムマネジメント」といった日本人とのコミュニケーションにおいて重要なポイントを理解し、職場で実践できるようタイ人受講者を導いてゆきます。
事務局スタッフとして参加者の皆さんと講師のサポートをさせていただく中で、序盤は比較的静かな立ち上がりでありながら、講師からの問いかけに素早く反応し、レクチャーをしっかり理解した活発な発言・議論が繰り広げられるなど、熱心に受講している参加者の方々の様子が、とても印象に残っています。
受講者の方からは「今日の研修で初めて日本人の上司がなぜ報連相を重視するのかよく分かったし、報連相にどんなメリットがあるのかも理解できた」「この研修を地方の工業団地でもやって欲しい。ぜひほかのタイ人にも聴いてもらいたい」といった大変ポジティブなコメントをいただきました。
このコースで学んだ「異文化理解と適応」の基礎を、これからの日本人とのやり取りのなかで実践し、ぜひ成果に繋げていっていただきたいと思います。
次回の「タイ人ビジネスパーソンのための異文化適応トレーニング 公開講座」は2017年5月26日(金)の開催を予定しています。また、「日本人赴任者のための異文化適応トレーニング 公開講座」は2017年3月10日(金)の開催を予定しています。皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています。
最後に、今回のご参加者のアンケート結果をご紹介します。ぜひ参加・派遣をご検討ください。
サイコム・ブレインズでは、グローバルに活躍する人材に必要なスキルを以下の3つと定義しています。
これらの中でも、円滑にビジネスを進めるために“異文化への適応力”を持つことが非常に重要であると考えています。
各国の価値観と本人の価値観の“差異”から生ずる「コミュニケーション上のリスク」は数値化が可能です。リスクの程度を数値化して客観的に認識すること、そうしたリスクをマネジメントするノウハウをフレームワークに落とし込んで理解し、対処法を学んでおくことは、事業のグローバル展開とビジネスの成功を目指すための、即効性のあるソリューションであると弊社は考えています。
サイコム・ブレインズUBCLでは、2017年度もこうした公開講座を定期的に開催し、皆さまを積極的にサポートしてまいります。どうぞお気軽にお問合せください。
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