お客様各位 本年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 2019年は、日タイ両国にとって歴史的な出来事があった年でした。日本では元号が「令和」となり、新天皇が即位されました。また、タイでも新国王の戴冠式が行われ、総選挙の実施と新政権の発足がありました。しかし、早いもので、気が付くともう師走。来る2020年が両国にとってどのような年になるのだろうかと考えを巡らせておられる方も多いのではないかと思います。 さて、タイではこの国の将来の発展のための政策であるThailand 4.0が政府のかじ取りのもとに推進されています。産業構造の大幅な変化を伴うこの政策は、在タイ日系企業にとってチャンスでもあり、リスクでもあるのではないかと思います。上手く変化の波を捉えることができるか、あるいは取り残されてしまうのか? 因みにThailand 4.0では10の産業が 重点産業として取り上げられていますが、多くの分野で成功のカギとなるのはIoTやAIの技術のようです。その意味でも、こうした分野の技術者やITを戦略としてマネジメントすることのできる経営人材に対するニーズがいっそう高まるのではないかと思いますし、そうした人材の獲得や育成はタイ現地法人の盛衰に大きく影響するのではと考えています。 また、地域的な面においては、東部経済回廊(EEC)に重点的にリソースを投入するなど、バンコク一極集中気味であったこれまでとは異なるアプローチがとられています。こうした従来とは大きく異なる国レベルの規模の動きや変化にどう対処していくのか? 簡単に答えの出せる命題ではありませんし、人や組織がそうした変化に対応できるようになるには言うまでもなく時間がかかります。(それゆえに、早い段階から手を打っていかねばならないのですが) 私共、サイコム・ブレインズグループでは、東京・バンコク・上海・ジャカルタを拠点に、20年超に渡ってアジア各地の人材育成を支援し続けて参りましたが、人材育成の分野でもIT化をはじめとする革新の波が押し寄せてきています。近年ではオンライン映像講座を事前学習教材として取り入れた反転型の研修や各種人材アセスメント、受講者がモバイル端末で学べるマイクロラーニングといった先端的な手法をいち早く取り入れ、「時代の変化と企業の個々のニーズに沿った支援」「教育のパーソナライズ化」に取り組んでおります。こらからも在タイ日系企業の皆様を人材育成および組織開発の面から支援してまいる所存です。来る2020年も、私どもを「人材・組織に関する相談相手」としてご活用いただければ幸いです。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 末筆ながら皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 サイコム・ブレインズUBCL 代表取締役社長 地紙 厚