- 小西 功二サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント
コラム
2022.07.14
以上、今日的なビジネスの諸課題を解決するためにマネジャーが行うべき効果的なファシリテーションについて解説して参りました。最後に、ファシリテーションの「人材開発の手段」としての可能性についても言及しておきます。リモート環境が定着する前から、組織のフラット化、マネジャーのプレイング化が進んでおり、上司が部下を手厚く指導・支援することは既に過去のものになった感があります。また、仕事の進め方としてもプロジェクト型、すなわち案件毎にエキスパートがチームに編成されることが多くなり、固定的な関係の中でじっくりと人材育成する機会や余裕が失われているようにも感じています。
そうした中、会議の場であえて、「未だ議論への貢献度は必ずしも高くないが、育成目的で新人や若手を参加させ、発言させる」という判断はあり得ます。自身の考えを大勢の参加者の前でプレゼンテーションさせたり、発言の機会を与え、場の取り回しをさせることは、失われつつある育成機会を補うことになるのではないでしょうか。是非、ファシリテーションの場を有効活用してください。
小西 功二Koji Konishiサイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター /
シニアコンサルタント
神戸大学文学部卒業、名古屋商科大学大学院MBA。中小企業診断士。
前職では自動車メーカーのコンサルティングファームにて、系列ディーラーの経営改⾰を⽀援。販売台数の増加、利益拡大、赤字経営からの脱却、後継者育成など幅広い支援業務に携わる。2013年、サイコム・ブレイ ンズ入社。顧客企業のパフォーマンスが向上し、「社員が元気になる」様な研修プログラムの開発・提供に力を注いでおり、人や組織がよりよく変化していく事を体感できることが最大のモチベーション。大阪府堺市出身、趣味は映画鑑賞と車の運転。年に一度は10日間の一人旅に出ている。
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