- 小西 功二サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント
コラム
2021.01.05
さて、これまで、リモート環境下で、マネジャーがメンバーのセルフマネジメントを支援するために実施すべき5つのアクションについて述べてきました。リモートシフト前と比較して、マネジメントの内容や求められるスキルが、がらりと変わるものではありませんが、5つのアクションすべてに共通することとして、リモート環境で不足する情報やコミュニケーションなどを補う役割をマネジャーが「引き受け」ながら、それぞれのメンバーが活躍するための環境づくりを行う、という点があります。
メンバーのサポートのためにこうした役割を「引き受ける」リーダーシップのことを、「サーバントリーダーシップ」と言います。サーバントとは「召使い」の意味で、「統率型リーダーシップ」とは対照的に、メンバーに奉仕し、信頼を獲得したのちに、導いていきます。支援的、献身的なリーダーのサポートのもと、メンバーは、細かな指示を受けることなく、自主的に動くようになります。サーバントリーダーシップは、まさに、リモートワーク下のセルフマネジメントのサポートにおいて最も効果を発揮するリーダーシップスタイルと言えます。
さて、前編では、入社早々のリモートワークに戸惑う新入社員A君のストーリーを紹介しました。今回ご紹介した5つのアクションをふまえてふりかえってみると、彼の不安を払拭する方法が見えてくるのではないでしょうか。まずは、A君のような社員があなたの部下やチームメンバーにいないかチームの状態を把握し、「自分がサーバントリーダーならば、どのようなアクションをとるべきか?」考えてみることからはじめてみてはいかがでしょうか。いつ終わるかもわからない、ウィズコロナの環境で、ひとり一人が自身の業務に邁進し、いきいきと力を発揮できるよう、是非支援をしてあげてださい。
小西 功二Koji Konishiサイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター /
シニアコンサルタント
神戸大学文学部卒業、名古屋商科大学大学院MBA。中小企業診断士。
前職では自動車メーカーのコンサルティングファームにて、系列ディーラーの経営改⾰を⽀援。販売台数の増加、利益拡大、赤字経営からの脱却、後継者育成など幅広い支援業務に携わる。2013年、サイコム・ブレイ ンズ入社。顧客企業のパフォーマンスが向上し、「社員が元気になる」様な研修プログラムの開発・提供に力を注いでおり、人や組織がよりよく変化していく事を体感できることが最大のモチベーション。大阪府堺市出身、趣味は映画鑑賞と車の運転。年に一度は10日間の一人旅に出ている。
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